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岩手・宮城内陸地震 [いろんなこと]

私の実家は、被害の大きかった地域よりやや北の方で、被害にあう事はなかった。

知らせを聞いたのは、幼稚園のイベントに向かう途中、義母からの電話。
「実家の方はだいじょうぶなの?」
幼稚園に向かいながら実家に電話をするが、すでに規制がかかった後で連絡がとれなかった。
間もなく、義母から、私の実家の母から無事だという連絡が入ったと、知らせてくれた。

ニュースを見ていて胸が痛くなる。
被害者に群がるカメラや記者、あんなに必要なのだろうか?
悲しみの写真や映像、あんなに顔を見せる必要があるのだろうか?

私は、実家にいた頃、報道の仕事をしていた事がある。
事故や事件現場にも行った。
その時は、それが仕事であって他の人より良い映像を、他の人とは違う映像を撮ろうと考えていた。
もちろん、被害者、加害者に嫌な顔もされたし、罵倒されたこともある。

ある時、子供の列に飲酒の車が突っ込み、3人の子供が死亡し、けが人も出た事故に行った。
その時は、内容もわからず、上司に言われるままに現場に向かった。
現場には、事故を起こした車と、子供たちの大量の血とランドセルが残されていた。
色々の場所を回った。学校、病院、また現場、そして学校、病院…。容疑者の顔も撮った。
病院で、事故の様子を話してくれた小学生がいた。
後方では、泣き叫ぶ家族の声が聞こえた。
話していれた小学生は、平然と話していたが、後から亡くなった1人のお兄ちゃんだということを知った。
お兄ちゃんはいつ妹の死に気付いたのだろうか?
やっぱりその時も、たくさんのマスコミが詰めかけた。
時間が経つにつれて、番組の数だけのカメラとスタッフが集まって来た。
この人たちはもっとすごい。
被害者、加害者の家、人々を直撃。
病院でインタビューを受けてくれた子を、事故現場に連れ出し、状況を説明させた。
胸がギュッと締め付けられ、気持ち悪くなった。

事故当日以来、私はあの事故に関わる事はなかったが、しばらくニュースで繰り返されていた。

今回の地震をは全く違うが、被災された方々にすれば、うっとうしい存在にはかわらないだろう。
記録として残すのは大事だと思う。
どんなに大変な災害であって、大変な苦労があるかを知らせてくれるから、色々な形で応援が出来る。
でも、配慮は必要だと思う。
マスコミ、あんなに本当に必要なの?そんなにかわいそうな姿を撮る必要があるの?
代表撮影をするとか、1つの局で1班とか…。

今回の地震ばかりでなく、どの事件、事故でも思う。
報道から6年以上離れたいまでも、そんなニュースを見るたびに、胸が苦しくなる。

最後に
岩手、宮城内陸地震で被災された皆様、心からお見舞い申し上げます。

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ちゅんくる

ただの視聴者の側でそれを日々感じています。
これでは二次犯罪・・・とすら感じる事も。

報道する側にいらっしゃったのですね。
単純に,うわ〜ステキ!って思いました(すみません,ミーハーで)
同時に、報道する側だったsoeさんの思いを知って
どこかホッと・・・もしました。
文章に記すのも、複雑なお気持ちがあったかもしれません。
遅ればせながら・・・記事を拝見できて本当に良かったです。
by ちゅんくる (2008-07-07 00:57) 

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